03ブログ


「産後うつ」とはうつ病の一種です。


「産後うつ」という言葉を耳にしたことはありますか?

「産後うつ」はマタニティーブルーとは違い、産後直後に一時的に情緒不安定になるものではありません。

「産後うつ」とは、うつ病の一種です。原因はさまざまですが、気分が落ち込む、疲れが取れないなどの症状が2週間以上続きます。



原因は?いつから症状が現れる?


女性の体は、妊娠を機に女性ホルモンのバランスが変化し、出産を境に体内環境がガラリと変わります。

産後は、夜も寝る間もなく赤ちゃんのお世話に追われ、周囲の環境の変化も激しい時期でもあるため、ふだんより「うつ」を発症しやすく、産後女性の10%が発症するともいわれています。

産後うつは、産後2週間から1年以内に発症し、適切に治療せずに放っておくと、数年にわたって続くこともあります。

私の場合、症状が現れたのは産後1ヶ月後の頃で、眠れない、疲れが取れない、音がざわざわするなどの異変が起こりました。(初期症状はこちらの記事。

ところが、それが産後うつによるものだと気づかず、3カ月もの間治療を受けずに育児をがんばり続け、悪化させてしまいました。


私の産後うつ症状

自分はうつにならないという思い込みは捨てて、似たような症状がないかチェックしてみてください。


(1)我が子がこわい

自分の子どもが可愛く思えないどころか、恐ろしくて二人きりになれなくなりました。一人で育児がこなせないので、母に手伝ってもらいながら、ミルクをあげたり、おむつを替えたり、必死にやるべきことをこなしてました。 


(2)眠れない

赤ちゃんが泣くから眠っている時間がないのではなく、赤ちゃんが寝ていても、眠ることができませんでした。 最初は、大量の寝汗をかいたり、悪夢を見たりして眠れないという症状が現れ、やがてそわそわして一睡もできない、目を閉じるのも怖いくらい重度の不眠になっていきました。


(3)そわそわじっとしていられない焦燥感

一日中そわそわして、じっとしていることが苦痛でたまりませんでした。とくに、夜中はいてもたってもいられず、一晩中部屋から部屋へ、ぐるぐる家の中を徘徊していました。 


(4)意味もなく不安不安感

理由もなく不安になり、「私はいつか息子を殺すんじゃないか。」と考えていました。夕方になると猛烈な不安感に襲われるようになって、「こわい!こわい!」と取り乱したり、いつも不安で、ひとりでいることもできなくなりました。


(5)だるさ、頭が重くて締め付けられる身体症状  )

うつは心の病気だと言われますが、体にも症状が出ます。
体がだるくて、頭に鉢をかぶったように重く締め付けられて、脳が痺れている感覚もありました。 



(6)自分を母親失格だと責める

がんばってミルクをあげたり、予防注射までこなしているのに、「育児ができていない私は、母親失格だ」と思い込んでいました。自分はダメな母親だと思い、修行のように育児をがんばるという負のループにハマりました。 


(7)音がうるさい 聴覚過敏 ) 

すべての音がざわざわとうるさく感じ、テレビがうるさくて見れない、音楽が騒音のように感じました。


(8)脳みそが働かなくなる認知機能の低下

・洗濯物をたたむなどの簡単な家事も難しくてこなせなくなりました。
・集中力がなくなって文字が読めなくなりました。
・画面が切り替わるのが気持ち悪くてテレビが見れなくなりました。 
・判断力がなくなり、ミルクの量も、着る服も決められなくなりました。
・記憶力がなくなり、ミルクをあげた時間を覚えていられませんでした。
・脳みそに霧がかかったようで、頭が回らず、人の話もよく理解できなくなりました。


(9)何も楽しめなくなる

とにかく何もできないので、気分転換ができない 状態になりました。 感情がなくなり、顔は能面のような無表情で、辛くても一滴も涙が出なくなりました。


(10)「死」について考える 。( 希死念慮

「死にたい」という自殺願望ではなく、「死ぬしかない」と思い、一日中どうやって死のうか考えるようになりました。最後は、「死ななければならない」と思い詰め、死ぬ日どりまで決めて実行に移そうとしてしまいました。



症状は人それぞれ。産後うつ特有の症状。


以上は、あくまでも私のケースです。症状はひとそれぞれで、同じような症状が出るわけではありません。

たとえば、食欲がなくなったり、動悸がしたりする人もいます。

「産後メンタルヘルス援助の考え方と実践」(西園マーハ文著)に、うつ病の産後特有の症状が記載されていましたので、紹介しておきます。

★自分に関する無価値感、将来への悲観だけでなく、「この子はちゃんと育たないに違いない」というような、子どもに関する悲観が見られることが少なくない。

★子どもに関する悲観の訴えは、「育児不安」に見え、周囲がうつ病の存在に気づかないことがある。

★強い母乳への「こだわり」が生じることがある。うつの結果として母乳が出にくいことが、さらにうつを強める。また、周囲から強く母乳を勧められる機会も多く、自責感を持ちやすい。

★自分自身の成育歴を、否定的気分で振り返りがちである。同時に「愛されて育っていないと子どもを愛せない」という理論に接して、「あまり可愛がられなかった私は、母親失格」と思いがちである。

★他のストレスと違い、「育児ストレスは避けたり逃げたりできないからうつは治らない」と考えて、悲観的になりがちである。




産後うつになってしまったらどうする?


産後うつになってしまったら、早めに専門医の治療を受けてください。精神科・心療内科を受診しましょう。

ところが、頑張り屋さんのママほど、「自分は産後うつなんかじゃない。もっと頑張って育児しないと。」と自分を追い込み、病院を受診しようとしない傾向があります。

産後うつは、心が弱いママがなるものではなく、誰にでもなる可能性があるもの。決して恥ずかしことではありません。

精神科・心療内科を受診すると、薬を出されて母乳をやめることになるのではと心配しているママもいますが、漢方など母乳に影響がない薬もありますし、カウンセリングのみで回復ケースもあります。

精神科=服薬と決めつけず、きちんと専門医、休息できる環境づくりや周囲に助けを求めるきっかけにしてもいいのです。(AERA with Babyより)

ご家族の方へ。うつが悪化すると、自分で病院に行くという判断もできなくなるので、ママの異変に早く気付いてあげてください。

おかしいな?と思ったら、病院を受診するよう促してあげてほしいと思います。





【参考文献】






ミィの産後うつ体験をざっと読む→出産から、産後うつ寛解までを振り返って。


全部知りたい方はこちら→産後うつ体験記を【目次】から読む


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